専門店とは如何なるものか。
たくさん扱っていれば専門店なのか。
新品部品の供給が止まる中で、満足な整備が行き届かない状態で専門店と言えるのか。
ソアラというクルマを集めて、ただの商品として販売するのが専門店なのか。
今まで、日々このような事を考えていました。
そして、メインホームページのリニューアルに伴い、"ソアラ"という文字を一切使わなくなりました。
これが皆さんが感じられた、ソアラ専門ではなくなった、 と思われた理由になるのではないでしょうか。
しかし、わたしの今までのキャリアは無くなりはしません。
10ソアラ前期モデルに当たる ソアラ2.8GT-LTD を新車状態で乗り始めたのを皮切りに、
わたしのソアラ・オーナーとしての人生がスタートすることになります。
次に選んだモデルは、10ソアラ後期モデル ソアラ3.0GT-LTDマルチビジョン(MZ12)、
現在でも高い人気を誇る、昭和60年に1年間のみ製造された日本で最初のTV搭載車です。
そして昭和61年、20ソアラ前期モデル ソアラ3.0GT-LTDマルチビジョン(MZ21)の登場により、
わたしのドライブするクルマも入れ替わります。
7Mエンジン+ターボチャージャーの圧倒的パワー、そしてTV付きの移動居住スペース。
当時、夏の海岸線を流していると、誰もが振り返るこのクルマ。
現在の国産車では有り得ない、圧倒的存在感。
2年後、マイナーチェンジを施されて発売された 20ソアラ後期モデル ソアラ3.0GT-LTDマルチビジョン(MZ21)、わたしを待っていたかのように、自然と乗り換えることになります。
20ソアラ最終モデル ソアラ3.0GT-LTDマルチビジョン(MZ21)、贅を託したその創り、良き時代に創られたトヨタ最高傑作です。
このように、
10ソアラ・20ソアラ、すべての最高級グレード 「LIMITED」 に自らオーナーとして乗ってきた事になります。
しかも10ソアラ・20ソアラの前期・後期、4種類の新車の状態を知っている数少ない存在である事は言うまでもありません。
現存する中古車の中で、いかに状態が良いというクルマでも、新車には絶対に適いません。
新車の状態を知っている上で、整備・販売をしている、これこそが専門店の真髄ではないでしょうか。
自らオーナーとして乗ってきて、その間、当然ながらトラブルに見舞われることも、路上ストップを強いられることにも遭遇しましたが、その事が現在のわたしの専門店としての財産となっていることは言うまでもありません。
ソアラというクルマを集めて、ただの商品として販売する専門店とは違うということは、今までのわたしの手記を読めば一目瞭然と思います。 名ばかりの専門店とは違うということを・・・
自らがオーナーとして乗ってきた10ソアラ・20ソアラ、新車の状態を知った上で、現在、専門店として携わっています。 そしてこれからも・・・
買い手にとってはこれほど心強い事はないと思います。
これがわたしの出した、専門店としての答えです。